住宅価格は高騰中。それでも“今”が買い時と言える理由とは?【前編】
「今って本当に買い時?」と悩むあなたへ
最近、お客様との会話でよく出てくる言葉があります。
それは――
「住宅価格、上がりすぎじゃない?今買うのってどうなんですか?」
たしかに、今は不動産価格が全国的に高騰しています。

特に都市部や人気エリアでは、数年前と比べて数百万円単位で価格が上昇した物件も珍しくありません。
「これ、もうちょっと待ったら下がるんじゃないの…?」
「経済も不安定だし、焦って買うのは危ないんじゃ…?」
そんな風に思う方が増えているのも無理はありません。
株価は乱高下し、米国、日本の経済の先行きを不安視する話がニュースで毎日のように報道されていますので…
住宅価格が高騰している今、「もう少し待てば安くなるのでは?」と悩む方は多いと思います。
確かに、ニュースでは「景気後退」「建築費の高騰」「空き家問題」など、マイナスな要素が取り上げられがちです。
でも、現場で日々お客様と接している私たち不動産エージェントから見れば、**「今はむしろ、行動すべきタイミング」**だと感じています。
でも、今こそ冷静に考えてみてほしいのです。
そもそも“価格が下がる”というのは誰にとってのメリット?
住宅価格が仮に下がったとします。
でも、それは本当に“あなた”にとって得な状況でしょうか?
例えば、価格が下がった場合…
- 建築会社の利益が圧迫され、質の高い住宅が減る
- 売主側が強気にならず、供給数が大幅に減少する
- 経済が冷え込み、ローン審査が厳しくなる
など、「価格が安くなる=買いやすくなる」とは限らないのです。
安かろう、悪かろう、これは住宅購入にとっては致命的なミスになってしまいます。
不動産価格は「下がる」とは限らない
住宅価格が「いつか下がる」と信じて待っている方も多いですが、実際の現場ではその逆の現象が起こっているケースがほとんどです。
実際に、
「東京オリンピックが終わると不動産価格は暴落する」
「コロナ禍で倒産する会社増えるから、不動産も投げ売りされる」
こんな話が騒がれていましたがどうでしょう?
そんな話に関係なく、不動産価格は上昇しました。
▷ 需要が落ちない
共働き世帯や子育て世帯の住宅ニーズは依然として高く、
コロナ禍以降「広めの家」「郊外でも暮らしやすい環境」など、ライフスタイルに合わせた住まいを求める人が増加しています。
そして何より、外国人の日本の不動産を購入したいという需要、これは年々増大し続けています。
▷ 供給が減っている
建築資材の高騰、職人不足、土地不足などの影響で、供給ペースは鈍化。
「欲しい人は多いのに、物件は出てこない」状況になっています。
結果として、価格は下がるどころか“じわじわ上がり続けている”というのが現場の実感です。
特に「いい物件」は、買えなくなってきている
全体の相場がどうあれ、
「良い立地」
「人気のマンション」
「角地で南向きの土地」…
といった条件の整った物件は、常に人気です。
そんな物件が市場に出たとしても――
すぐに他の誰かが手を伸ばし、あっという間に決まってしまいます。
「ちょっと考えたいので、数日待ってもらえますか?」
という間に、次の人が購入を決断してしまう。
そんなケースが実際に何度も起こっています。
不動産は「ご縁」とも言いますが、まさにその通りで、
**「いい物件と出会えたタイミングこそ、買い時」**なんです。
私たちも、お客様によく言う話があります。
「この地域、このエリアでしかダメという場合は、少々高くても買っておくべきです。次にこのエリアで物件が出てくることはもうないかもしれないのですから」
特に、今のような不動産価格が上がり続けている時勢でいうと、3年前、5年前に出会った物件、その当時の価格で買えるなら今すぐ買いたい、みんなそう言うのです…
価格が下がるのを待っている間に、失うもの
仮に、将来的に少し価格が下がる可能性があったとしても――
そのときに、あなたの希望するエリアに「条件のいい物件」が出てくる保証はあるでしょうか?
特に、
- 駅近
- 日当たり良好
- 小中学校が近い
- 車が2台以上停められる
- 最上階角部屋
…そんな“人気条件が揃った物件”は、今後ますます出づらくなるかもしれません。
だって、みんなが狙っている物件なんですもんね…

そして、待っている間に失うもの、その一番大きなものは時間です。
その間に健康を害してしまうかもしれませんし、お子様がいる家庭では、こどもと過ごす大切な時間は毎日消費されていっているのです。
家族のために、こどもたちのために、そう思っているのであれば、1日でも早い決断が最良な結果に結びつくこともあります。
不動産購入は「金額」だけで判断しないこと
不動産は「人生をつくる場所」です。
投資のように「安く買って高く売る」ことだけが正解ではありません。
- 家族と過ごす時間
- 通勤・通学の利便性
- 周囲の環境
- 住まいとしての満足度
これらの要素もすべて、「価格以上に価値がある」部分です。
「将来価格が下がったかもしれない」よりも、
「あのとき、買っておけばよかった」の方が、ずっと後悔は大きいのです。
自分たちにとっての「最良の選択」は“今”にあるかもしれない
住宅購入は、金額も大きくて慎重になるのは当然です。
でも、今というタイミングを見送ることで、逆に損をしてしまう可能性も十分にあるのです。
- 金利は上がるかもしれない
- 物件は減るかもしれない
- 競争は激しくなるかもしれない
「価格が高いから様子見」ではなく、
「今の条件で最善を尽くす」という考え方が、後悔しない選択につながります。
住宅価格の高騰で、迷う気持ちはとてもよくわかります。
でも、今このタイミングで、あなたの希望に近い物件に出会えているなら――
それは“今が買い時”のサインかもしれません。

「最後まで読んでくださってありがとうございます。」
「この内容が少しでも参考になったら、ぜひご相談ください!」
次回予告:
「住宅価格が下がっても、金利が上がったら意味がない?数字で見る“損しない買い方”」
- 金利が1%上がるだけで、住宅ローンの総返済額はどう変わる?
- 「価格」だけでなく、「金利」も見て判断するべき理由とは?
- 具体的なシミュレーションでわかる、今の“金利メリット”
後編では、数字でしっかり検証します。どうぞお楽しみに!
