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  3. 住宅ローン金利が上昇!!家と暮らしを守るために考えたいこと
2026年10月28日

「住宅ローンの金利が上がっている」

そんなニュースを見るたびに、自分の家のローンが気になる方もいると思います。

「これから、いくら増えるんだろう」
「今でも余裕があるわけではないのに」
「子どもの教育費も増える時期に、払っていけるだろうか」

一方で、通帳を見ると、引き落とされている金額は以前と同じ。

「うちは、まだ金利が上がっていないのかな?」

そう感じている方もいるのではないでしょうか。

ここで、ぜひ知っておいてほしいことがあります。

毎月の返済額が変わっていなくても、適用されている金利は上がっている可能性があります。

今回は、住宅ローンの返済に不安を感じている方へ、返済予定表の見方と、苦しくなる前に考えておきたい選択肢についてお話しします。

「毎月同じ金額」と「金利が変わっていない」は別の話です

変動金利の住宅ローンには、金利の見直しと、毎月の返済額の見直しを、別のタイミングで行う商品があります。

例えば、金利は途中で変更されても、一定期間は毎月の返済額を据え置く。

その間は、同じ返済額の中で、元金と利息の割合が変わります。

金利が上がれば、利息に充てる金額が増え、その分、元金の返済に回る金額が少なくなることがあります。

通帳の引落し額だけでは、この変化は分かりません。

沖縄銀行や琉球銀行も、対象となる住宅ローンについて、約5年ごとの返済額見直しや、返済額が変わらない間の取扱いを案内しています。
ただし、適用条件や時期は、金融機関・商品・契約によって異なります。

購入して間もない方も、返済が始まって数年たった方も、一度、最新の返済予定表を確認してみてください。

見るべきなのは、毎月の返済額に加えて、適用金利、利息、元金、借入残高です。

同じ10万円を払っていても、中身は変わることがあります

分かりやすくするために、単純化した例で考えてみます。

借入残高が3,000万円ある時点で、毎月の返済額が10万円だったとします。

月の利息を「残高×年利÷12」で概算すると、次のようになります。

その時点の金利毎月返済額利息部分の概算元金返済に回る部分の概算
年1%10万円2万5,000円7万5,000円
年2%10万円5万円5万円

※同じ残高で比較した説明用の例です。実際の利息計算や返済内訳は、契約条件、日数、残高の変化などによって異なります。

支払っている10万円は同じでも、元金の減り方には違いが出ます。

毎月きちんと払っているのに、借入残高が以前に想定していたほど減っていかない。

金利上昇の影響は、こうした形でも表れます。

「今月の家計から出ていく金額」と「ローンがどれだけ減っているか」は、両方確認しておきたい数字です。

約5年ごとの見直しで、返済額が増える場合があります

5年ルールがある住宅ローンでは、所定の見直し時期に、借入残高、残りの返済期間、その時点の金利などから返済額を再計算します。

そこで初めて、金利上昇が毎月の引落し額にも表れる場合があります。

ただし、「家を買った日から、ちょうど5年後」とは限りません。

例えば、琉球銀行の案内では、毎年10月1日を基準とする5回目の見直し時期をもとに、翌年1月分から返済額を変更するとされています。
自分の見直し時期は、銀行に確認するのが確実です。

返済予定表が届いて、これまでと違う金額を見たとき、驚くこともあるでしょう。

でも、本当は、通知が来てから初めて考えるより、その前に見通しを立てておきたいところです。

「次に返済額が変わるのは、いつですか?」
「今の金利が続いた場合、返済額はいくらになる見込みですか?」

この二つを聞くだけでも、備え方が変わります。

「125%まで」という上限でも、家計には大きな負担です

対象となる住宅ローンには、返済額の見直し時に、新しい返済額を従来の125%までに抑える仕組みがあります。

これが、いわゆる「125%ルール」です。

ただし、全ての住宅ローンにあるわけではありません。
また、金利や総返済額の増加を125%までに抑える仕組みでもありません。

例えば、仮に毎月10万円の返済が12万5,000円になれば、負担増は月2万5,000円。

年間では30万円です。

もちろん、見直しのたびに必ず25%上がるわけではありません。
実際の増加額は、金利や残高、残期間などによって決まります。

それでも、家計の余裕が月1万円、2万円という家庭にとっては、大きな変化です。

食費や光熱費、車の維持費、子どもの教育費。
その中で、さらに住宅ローンの負担が増えたら、どこで調整するのか。

「ルールがあるから大丈夫」と考える前に、自分の家計に置き換えて見てほしいと思います。

「返済できている」と「無理なく暮らせている」を、一度確かめてみる

住宅ローンを延滞していなければ、まだ大丈夫。

そう思うかもしれません。

でも、返済を続けるために、貯蓄を毎月取り崩していたらどうでしょうか。

固定資産税や車検など、まとまった支払いがあるたびに、ボーナスや貯蓄を使い切っていたらどうでしょうか。

支払い自体は続いていても、暮らしの余裕が少しずつ削られている可能性があります。

特に確認したいのは、次のような状態です。

  • 普段の生活費を払うだけで、貯蓄が減り続けている
  • ボーナスが出ないと、年間の支払いが成立しない
  • 修繕や家電の故障など、急な出費に対応しにくい
  • 子どもの進学や収入の変化を、家計に織り込めていない

大切なのは、今月を乗り切れるかだけではありません。

この先も、家族が安心して暮らしていけるか。

家を買ったときと比べて、家族の状況も物価も変わります。
返済計画を見直すことは、決しておかしなことではありません。

家を手放すと決める前に、銀行へ相談できることがあります

返済が不安になったとき、すぐに売却を決める必要はありません。

まず、借りている金融機関へ、今の家計と今後の見通しを伝えて相談してみてください。

契約や審査によっては、返済期間の延長や、一時的な返済負担の調整などを検討できる場合があります。
琉球銀行でも、返済が厳しい場合の相談について案内しています。

ただし、毎月の返済額が下がる方法でも、総支払利息が増えたり、将来の負担が残ったりする可能性があります。

固定金利への変更や借換えも、提示金利だけでなく、手数料、残期間、保障内容などを含めて比較する必要があります。

相談するときには、「毎月いくらなら払えるか」に加えて、「いつまで、その金額なら続けられるか」も考えておきたいところです。

延滞する前に、家計の数字を持って相談する。

選択肢を確かめるために、早めに動いてほしいと思います。

沖縄の地価上昇が、住み替えの選択肢につながることもあります

ここからは、もう一つの選択肢のお話です。

それが、自宅を売却して、住宅ローンを完済する方法です。

沖縄県が公表した2026年の地価調査では、住宅地の平均変動率は前年比プラス5.3%でした。
上昇は続いていますが、前年より上昇幅は縮小しています。

ただし、これは調査対象となる土地の動向です。

自分のマンションや戸建てが同じ割合で値上がりしていることや、購入額以上で売れることを、そのまま意味するわけではありません。

地域、建物の状態、購入時期、売却時の競合状況などによって、結果は変わります。

それでも、物件によっては、売却代金からローンと費用を支払い、手元にお金を残せる可能性があります。

その可能性があるうちに、今の価値を調べておくことには意味があると思います。

売却すると、いくら残るのか。ローン残高と並べて考える

例えば、次のような条件だったとします。

項目仮の金額
売却価格4,000万円
住宅ローンの残債額▲3,200万円
仲介手数料など売却・完済にかかる費用▲160万円
差引額640万円

※仕組みを説明するための仮定です。
差引額は譲渡に伴う税金や引越し費用、新居の初期費用などを差し引く前の金額です。
実際の費用や税負担は個別に確認する必要があります。

この条件で売却できれば、住宅ローンを完済し、まとまった資金を残せる計算になります。

ただし、売却価格だけで判断してはいけません。

確認したいのは、完済日までの利息や手数料を含む返済額、売却費用、税金、引越し、新しい住まいに必要なお金まで差し引いたあと、いくら残るかです。

反対に、売却代金と自己資金でローンや費用をまかなえない場合、通常の売却には資金不足の解消が必要になります。金融機関との調整が必要なケースもあります。

「家を売れば、ローンから解放される」と一律には言えません。

だからこそ、売却見込み額とローン残高を、早い段階で並べて確かめたいのです。

住宅ローンがなくなったあとも、住まいのお金は続きます

売却後にローンを完済できれば、その住宅ローンの返済はなくなります。

でも、次の住まいが賃貸なら、家賃や駐車場代などが必要です。
住み替え先をまた購入するなら、新たな費用や借入れも関係します。

比較する際には、今の毎月返済額と、次の家賃だけを比べるのでは足りません。

今の住まいの固定資産税、管理費、修繕積立金、今後の修繕負担。住み替え後の家賃、駐車場代、通勤や通学への影響。

家族の暮らし全体で考える必要があります。

売却して貯蓄を確保しても、毎月の赤字が続けば、そのお金は減っていきます。

売却後の生活が、無理なく続く収支になるか。

ここまで確認して初めて、家計を立て直す選択肢として検討できると思います。

家を売ることを、失敗だと思わなくていい

せっかく買った家です。

家族との思い出も、購入したときの気持ちもあるでしょう。

「手放すのはもったいない」
「もう少し頑張れば、何とかなるかもしれない」

その気持ちも、大切にしたいと思います。

同時に、家を守るために家族の暮らしが苦しくなっているなら、住まいの持ち方を変えることも考えていいのではないでしょうか。

今の家に住み続ける方法を探す。
返済条件を見直す。
もう少し負担の軽い住まいへ移る。

どれが合うかは、家庭ごとに違います。

今の家を持ち続けることだけを正解にせず、家族が安心して暮らせる方法を、一緒に考えられたらと思っています。

返済予定表が届いたら、金額だけで閉じないでください

住宅ローンの書類は、毎日の忙しさの中で、つい後回しになりがちです。

でも、次に返済予定表が届いたら、少しだけ時間を取って確認してみてください。

今の適用金利はいくらか。
元金と利息の割合はどうなっているか。
ローン残高はいくらか。
次の返済額見直しは、いつなのか。

そのうえで、今の家計と、今の住まいの売却見込み額も整理してみる。

調べた結果、住み続けられる見通しが持てるかもしれません。
早めに対策が必要だと分かるかもしれません。

どちらであっても、状況を知ることが、次の判断につながります。

RE/MAX HUBでは、沖縄の住まいの売却査定や、住み替えにかかる費用の整理を通じて、お客様のこれからを一緒に考えていきたいと思っています。

「売ると決めたわけではないけれど、今の価値を知りたい」
「ローンを完済して、いくら残るのかを確認したい」
「家族に話す前に、まず選択肢を整理したい」

そんな段階でも、お気軽にご相談ください。

この記事を書いた人
大西 征昭

オーナー

大西 征昭Masaaki Ohnishi

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